知多半島エリアを中心に、知多市、半田市、大府市、東海市に対応！　｜　税理士法人葵パートナーズ

今の日本は、（世界も）新型コロナウィルスの影響で、景気が悪くなり、将来不安も高まっている状況です。

多くの人が職を失い、企業の株価も下がり。。。と暗い雰囲気になってしまいますが、資産家の方にとっては、チャンスでもあります。

本日はある優良会社の社長様の相続のご相談に伺っていました。

その会社は中小企業で社員数は10名ほどなのですが、長い業歴があり、利益を毎年しっかり出しているため、株価がどんどんあがってしまい、その社長のお父様がお持ちの株式の評価は数億円になっています。

中小企業の株なので、上場会社のように流通しているわけではなく、換金性も低いので、相続税がかかってくると大変なことになってしまいます。

確かに価値はあるのですが、すぐにお金に変えられない、でも相続が発生すれば数千万円課税されてしまう　という状況です。

ただ、毎年株価の評価をしているのですが、今回は少し下がっていました。

主な原因は「類似業種比準価格」の下落でした。

上場会社の株価が下がりますと、その下落が中小企業の閉鎖会社の株価に反映されるのです。世間が不景気になったら、これを利用して、相続対策でいつもより多く株を動かすことができます。

「今回はいつもより多く株を動かせるな」と社長がおっしゃいました。

中小企業の株式だけではなく、もちろん上場会社の株式も同じです。

その他、利益が大きく見込まれることがあれば、その利益の出る決算確定前に株異動を行うことも考える必要があります。ともすれば、後回しになってしまうのが、生前対策ですが、早くすればするほど効果が高いです。

不景気だなと思ったら、一度お持ちの財産が下がっていないかご確認ください。

いつもより有効な相続対策が打てる可能性があります。

この記事を担当した税理士

• ←前の記事
• 一覧へもどる
• 次の記事→